川苔山(かわのりやま)奥多摩の大自然。百尋の滝を経て渓谷美を堪能。

登山の上級者でも興奮の声『知らなかった…。東京の山でもこんなにすごいところがあるのか。すごい滝だね。』が何度も出るくらい大自然が溢れた山。

標高1363mある川苔山。スタート地点から山頂までの標高差は1000m以上あります。高い山でも、標高差がなければスタートから山頂まで急な傾斜はないことが考えられます。山を選ぶなら、標高と標高差をチェックするのもありでしょう。高尾山の標高は599mで標高差は300m~400mになります。単純に考えれば、川苔山は高尾山の約3倍の高さを登る体力が必要になるはず。

では、川苔山を紹介します。

川苔山は、奥多摩駅または鳩ノ巣駅から登山道に向かうことができます。奥多摩駅からは西東京バスに13分乗って川苔橋で降車し、40分程度かけて登山道まで歩くことになります。なのでスタート地点まで時間がかかります。

鳩ノ巣駅からは、徒歩だけで駅から15分以内で登山道へ入ることができます。道の途中に案内標示がしっかり出ているため、迷うリスクは低いことが考えられます。よって、スタートは鳩ノ巣駅のほうが登山道に入るまでの時間消費リスクが少ない。

ちなみに、奥多摩側も鳩ノ巣側もPエリアがあるため、マイカーで登山ができます。

上の写真は鳩ノ巣駅からの登山道です。登山道の最初から傾斜がきつめになっていますが、足元は整備されているため進みやすい斜面になっています。しかし、眺めもなかなかいいことから、スローペースになり予定時間をオーバーするリスクもあります。登山道の所々でツキノワグマ目撃情報も標示されているため、油断はできないようです。


最初は向こう側にある山に登るとは思いもしませんでした。(上の写真)

川苔山を登るためには、本仁田山1225m→瘤高山1110mの尾根道も利用していくため、時間をかければ複数の山頂を登山することもできます。手前の山は瘤高山で、向こう側が川苔山ということになります。

瘤高山の登山道から後ろを見ると、本仁田山が見えます。もちろん、本仁田山の登山道を通ってから瘤高山の途中で撮影した写真です。(上の写真)2つ山頂を通過しなくても、それぞれの登山道を抜けて奥の川苔山を目指すことになっています。

川苔山へのルートは、木の根よりも石と土の上を歩くことが多いです。岩の上を歩くことも多く、コースなのか疑ってしまうようなところも多々ありました。急な傾斜を登れば少し下っての繰り返しを続けて山頂を目指すため、なかなか山頂にたどり着くことができませんでした。

紅葉を楽しみながら4時間で山頂に到着しました。山頂にはたくさんの人がいたため驚きました。山頂より外れたところにシートを敷いて休憩してる人が多くみられました。

川苔山の山頂からは、

西側①雲取山②大菩薩嶺。

南側③富士山④御前山。

東側⑤大岳山。       この5つが見えることになっています。(写真西側)

川苔山は、百尋の滝(ひゃくひろのたき)という名スポットがあります。これを見ないで折り返してしまうと損したことになるかも。そこに行くためには、小さな梯子や階段、橋を渡って渓谷に降りて行かなければなりません。その先には…。

40メートル以上あるような高い崖の上から滝が流れていました。下には虹ができていたことに驚きました。区間制限はなく滝の真下まで行けるため、水流が落ちた力で作り出した風圧を肌で感じ取れます。この滝のほかにも数か所大きな滝がありましたが、近くに行くのが困難な場所にあったり。

私は、百尋の滝に着いたのが14時過ぎで、滝周辺に太陽が当たっていました。ちなみに、奥多摩駅側からバスを経由して登山すると、午前中に百尋の滝へ到着するため周囲が日陰になっていることが考えられます。

川苔山は、山頂よりも西側(奥多摩側)のルートは湧水が豊富で綺麗な渓谷や苔の多い岩を堪能できます。山頂よりも東側(鳩ノ巣側)は急斜面やそこから隣の山の景色、都心の風景を堪能できます。

登山道がここで終わりになります。ここでゴールかとおもいきや…。奥多摩駅行きのバス停はありませんでした。40分以上もコンクリートの道を降りて行かなければバス停には着きませんでした。鳩ノ巣駅からバス停まで7時間が経過していたため、奥多摩駅へバスを利用しました。バスがなければやばかったかも…。というくらい、足がパンパンになり膝も少し痛くなりました。

川苔山は、持久力が必要でさらに身体の筋力が発達していないと靭帯や関節部位も一緒に痛めるリスクがあります。また、崖や谷に沿って1mの幅がない道を長く歩くことが多いため、転落のリスクを念頭において登山することが必要になります。

思っていたよりも年齢層に偏りがなく、老年期の方でも頂上へたどり着いていました。登山道の管理はよくできているため、自分のペースと計画に沿って焦らず足元に気を付けて登れば山頂への到達は可能なはずです。

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