2016年10月29日 苗場山は標高2145mで、新潟県にある日本百名山および信州百名山に登録されています。新潟県南部と長野県北部の県境に位置する有名な成層火山です。
苗場山はスキー場でも有名であり、冬には全国から多くのスキー・スノーボード客が訪れる山です。スキー場としての管理が徹底されているため、山の斜面だけではなく道路や森林、登山道の整備ができています。
この山には頂上に山小屋があるため、日帰り登山で休憩をする人もいれば、宿泊登山者のために使用する人もいます。頂上の山小屋を利用することで隣の山へ縦走することも可能になります。
紅葉の季節でもあり、森林の色は赤や黄に染まっていました。
今回は、かぐらスキー場から神楽ヶ峰を越えて苗場山の頂上を目指しました。
最初は岩が多く渓流の音や鳥の声を聴きながら歩くことができます。
下の方では、渡りにくい場所や岩の多い場所に橋が架けられているため、登山が快調に進んでいきます。最初は草や樹木によって遠くの景色を確認することが難しくなっています。
下の芝をはじめ各休憩ポイントでは、広々としたベンチが設置してありました。日本百名山の条件として登山道の管理が入っているため、苗場山は高い標高まで登山客をなるべく歩きやすくさせてくれているのでしょう。
2000mに近づくにつれて植物の種類が変わり、大パノラマが待っています。リフトは設置してありますが、スキー場の営業はシーズンオフのため動いていません。ずるはしてませんよ。苗場山は、登山をしてからスキーやボードで降りてくることができるため、冬山登山は面白いかもしれませんね。このリフトを越えれば神楽ヶ峰となり、次は雷清水を目指して歩きます。
苗場山のすごさは、雷清水から長くて険しい稜線を歩いていくことになります。向こう側に見えるのが苗場山です。そのため、スキー場から見えていた山は神楽ヶ峰であり、苗場山の頂上は稜線に出てからではないと見えません。
頂上付近に到着です。他の山とは違って頂上一面がすごく広くなっているのが特徴です。しかし、歩ける場所が制限されているため対向者とのマナーを考えながら行動しなければいけません。
休憩できる場所は中心の広場か、山小屋になります。10月の苗場山頂上は寒いですが広々とした中で360°の眺めを楽しみながらお昼休憩を過ごすことができます。
ここまでの時間は、かぐらスキー場の駐車場から4時間半でした。稜線を歩く登山は標高が上がったり下がったりするため、下山時も登ることが多くなります。
稜線のない山では下山時間が登りの2/3~1/2になることは少なくありません。しかし、このような登山ではなかなか標高が下がらない特徴があり、急いでも往路と復路の時間が変わらないことが多くなるため、迅速な下山よりも安全な下山を優先することが大切になります。
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