日の出山(ひのでやま)猛暑いつの間にか皆同じ気持ち

『日の出山』。本やインターネットで紹介されているコースは、JR御嶽駅から御岳山に登り、そこから緩やかに日の出山とその先にある温泉や駅に降りて行く方法になります。

今回選んだコースは、JR青梅線の日向和田駅から日の出山と御岳山を目指す経路でした。日向和田駅から登山道入口までは距離があるため、徒歩20分程度の余裕を持って登山計画を立てることをおすすめします。

日の出山は標高902m▲で日向和田駅との標高差が687m↕となります。御岳山の標高は929m▲で、標高差が700m↕を越えます。

草をかき分けながら鉄塔下の狭い道を通過すると、その先から本格的に登山がスタートします。

道の幅はそれほど狭くありません。ジャンプして飛び越える場所や両手を使用して登る場所もないため、子どもや老人も楽しく歩けるコースとして紹介されています。

ひとつ目の通過地点は三室山。ここまで1時間50分となります。頂上に何かあるわけでもありませんが、ここで少し休憩をとるのもいいかもしれません。

しばらくは、人工針葉樹林の中を登ったり降りたりの連続です。途中からこのような岩に少しずつ苔が多くなってきます。

この山は、晴れた猛暑日でも岩が濡れている状態を見ることができます。奥多摩は、東京都の管理により人工林を山に植えて奥多摩湖や多摩川上流の水をつくり出しています。

大きな植物から小さな植物まで、山に落ちる雨を吸い込んで岩や石を辿って土に潜り込み、渓谷に飛び出て湖や川へたどり着く仕組みとなっています。

猛暑日の登山は飲み物の調整が難しくなります。でも、このコースは御岳山へ到着すれば御嶽神社の近くで飲み物を購入できます。それだけじゃなく、お土産の購入やお食事の休憩もできるため、登っている最中に食べ物や飲み物の心配をする必要がありません。

夏の登山で楽しむ方法は、自分で脱水状態を避けられるレベルの山を選ぶことです。険しいところでも、夏は湧水がある山を選ぶ方が安全と考えられます。その地点で飲み物の量をたくさん補給できるため、苦痛を最小限に抑えられたり回復を促すことができるはずです。

登山が女性に人気となってきている理由の一つは、野外のなかでもそれほど日焼けをしない運動になっていることが含まれています。快晴で雲ひとつない日でも、登山道の中に入れば直射日光を強烈に浴びることはそれほどありません。

梅野木峠という地点で車道へ出ます。そこから車道を歩いて「ひので三ツ沢つるつる温泉」に降りていくこともできます。御岳山から降りてくる人たちは、日の出山を通過した後ここの分岐地点で温泉の方へ歩くことが多くなっています。

車道から登山道に入ると、コースの足元は階段状になった場所が多く整備されてあります。長い階段を上がり、これで終わりかと期待をかけると再び目の前に階段が続くルートになっています。このコースの中でいちばん大変なところになっていたため、一緒に登っていた人たちも一生懸命に上がっていく姿が見えました。それが1時間も続き、日の出山の頂上が見えてきました。

最後の急斜面の岩を登り、山頂に到着。ここまでは約4時間です。山頂にタッチするよりも、最初に東屋のベンチで水分補給を優先してしまうくらい暑い日でした。

古事記、日本書紀には日本武尊(やまとたけるのみこと)が登場してきます。日の出山は日本武尊が過ごしていたところです。西日は夕焼けに対して、東側の太陽は日の出になります。日本武尊はこの山で朝日を眺めていたとされ、歴史的には有名なスポットにもなっています。

今回は湿度が高く、関東平野の景色がはっきりと見えませんでした。日の出山は山頂が広く、周囲の視界を遮る樹木が少ないため、本来は景色を十分に期待できる山です。

隣に見えるのは御岳山です。御岳山には御嶽神社があり『おいぬさま』が祀られています。じつは、古事記・日本書記の中には、おいぬさまと日本武尊(やまとたけるのみこと)の関係が書かれているようです。

日本武尊(やまとたけるのみこと)が東征の際、猿に襲われていました。その時、狼が日本武尊のことを助け、「この山に留まり、地を守れ」と告げました。この狼は御嶽大神とともに救世主として扱われ「おいぬさま」と呼ばれるようになったと書かれています。

東側の階段から山頂に登ってきたため、西側の階段から御岳山へ向かっていきます。階段を降りるとトイレとベンチがあるため、ここでもしっかりと休憩することができます。

そして、すぐ後ろ側には東雲山荘があります。ここは予約制となっていて、大人は3000円で6人から宿泊が可能となっています。食事や水は準備されていません。ここで宿泊し、体力を温存するというよりは、日の出山の朝日を堪能するために利用される小屋と考えられます。

ここからは、御岳山のエリアになります。奥多摩を登山していると、関東ふれあいの道という石を見かけることが多くなってきます。関東ふれあいの道は7コースあり、その1つが御岳山と日の出山を歩くコースです。『杉の木陰の道』という名前が付けられています。

紫陽花は梅雨の季節に咲く花と言われ、6月に満開となります。梅雨明けした7月でも枯れていない紫陽花を見ることができました。

日の出山からは30分程度で御嶽神社付近に到着しました。「神代襷」という1000年以上も生き続ける神木があります。これは、昔に日本武尊が植えたものとして伝えられています。

神代襷を過ぎると門前町と呼ばれるお店の並びがあります。先ほども紹介をしたように、飲み物やお土産の購入だけではなく、お食事の休憩もすることができます。御嶽神社の鳥居を潜る前に少し身体を休ませてから神社の参拝へ向かうのもいいかもしれません。

もう少し登ることにはなりますが、休憩を済ませてた後は暑苦しさから解放されたまま上までたどり着くことができます。

周囲を見渡すと、犬連れの登山者や観光客がいました。ここは、日本武尊を救った「おいぬさま」が祀られた神社となっているため、今では犬の神として愛犬の幸せを祈願して訪れる人が多くなってきています。

ここで後ろを振り返ると、綺麗な景色が広がっています。霧の少ない時間や湿度の低い季節は遠くの方まで鮮明に見えるため、絶景を楽しめるスポットにもなっています。

境内の裏へ進むと御岳山の山頂があります。

今回は日の出山と御岳山という奥多摩の2つの有名な山を歩くことができました。歴史を調べてから山を選ぶと、色んな登山ガイドで日の出山と御岳山が一緒に紹介されている意味が分かってきます。

御岳山周辺では、鬼百合や山百合をはじめ7月の花を見ることができました。

御岳山からは向側に日の出山がしっかりと見えます。JR日向和田駅から御岳山頂上までの登山ルートは、休憩を含めて5時間となりました。御岳山からJR日向和田駅へ降りるルートは休憩を含めて3.5~4時間程度とされていますが、登るルートは体力と時間が想像以上に必要とされるため、こまめに休憩を入れながらゆっくり進んでいくことをおすすめします。

今回の登山ルートは、自分たちの体力を考えてケーブルカーでも降りてくることができたため、下山の心配をせずに頂上を目指せる登山計画となっていました。もしよければ参考としてみてください。

登山を体験した人に山の印象を聞くと「苦しいけど、つらかったけど、気持ち良かった。」という意見を多くいただきます。つらい登山であるほど登っている時の本心を隠す余裕がなくなってきます。自然と「暑い」「苦しい」という言葉を出せている登山は、自分の気持ちに正直な態度が現れている時間と考えられます。私生活の中で正直な気持ちを隠すとストレスが溜まってしまいますが、素直な気持ちを出せる場所や時間、そして共有できる仲間を見つけることでストレスが笑顔に変化していくのかもしれませんね。

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