登山で○○を借りたら

登山の前日、持っていくものが多すぎてザックの中がパンパンになることはありませんか?登山者が駅内や電車の中にいるのを見かけたことを振り返ると、そのザックがものすごく膨れ上がった大きなイメージが強く、自分が登山の趣味を持ち始めたときにどのような大きさを買えばいいのか分からなくなってしまいます。

ザックの中の容量は限られているため、余計なものを入れて登山に向かうことはできません。逆に言えば、登山だけに集中させてくれる良い条件なのかもしれません。一人当たりの背負える荷物量が限られるため、登山者の仲間同士で何を持参するか役割を決めて登る方法もあります。

登山では、限られた大切なものを下山のゴール地点まで上手く調整しながら消費したり壊さないように使い続けていきます。仲間がいる場合、その中に困っている人がいたら自分たちの持っているもので一生懸命に助けようとする気持ちが働きやすくなります。

一緒に登っている、一緒に汗をかいている、一緒に…、一緒に…。共通する認識が多くなることで『共生』が成立しやすくなっているのかもしれません。

寒いんだけど…。手袋忘れたんだけど…。ストック持ってないんだ…。シャツが汚れちゃったんだけど…。もう水ない…。タオル落としちゃった…。雨降ってきちゃった…。登山をしている最中、そういう仲間を見て普段よりも迷いを持たずに優しい言葉や手を差し伸べることができます。普段の仕事や生活の中では、同じ人に同じ言葉や行動をすぐにとれるでしょうか。恥ずかしかったり、あまり関わりたくないという気持ちが先に働いてしまうかもしれませんが、登山にはそんな気持ちは必要ないかもしれません。

現代の社会では、損をしたくないという気持ちから発する行動は、自分の劣等感を隠す姿として評価されやすくなります。『どうぞ』『ありがとう』『助かりました』という言葉が素直に出せない場面がたくさんあるとストレスがたくさん溜まってしまうかもしれません。登山は、そのようなマナーを振り返るいいきっかけにもなります。

登山では、仲間との共通の認識を持ちやすい活動になっているため、自分の恥ずかしさや劣等感を隠さずに言葉を素直に伝えやすくなります。子どもの頃はできたのに、大人になってからできなくなったことがたくさんあると思いますが、登山を通して相手に素直な気持ちを伝えていくことで普段の仕事や生活の評価が変わってくるのではないでしょうか。まずは、登山の仲間同士を大切にしていくことを意識すれば簡単なことだと思います。

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