今回は高尾山の旧登山道「金毘羅台ルート」の紹介です。このルートのメリットはJR高尾駅に近い地点へ下山できるため、京王線との乗り換えが必要なくなります。高尾山口スタート・ゴールが飽きてきたという方は、このルートをおすすめします。
高尾山口駅で見かける案内図やパンフレットにはこのような地図が載せられています。しかし、金毘羅台ルートは詳しく載せられていません。
高尾山の1号路を歩いているとこのような標識を見ることはありませんか。「よくわからないからとりあえずコンクリートのほうをそのまま歩くよ。」といってそのまま通り過ぎるともったいないかもしれません。
金毘羅台は標識のとおり展望台になっている場所で、高い場所から都心を眺めることができます。さらに、テーブルやベンチが設置されているため休憩におすすめのスポットです。意外に知っている人は少ないため、1号路の地面で座り込むよりここへ来た方がしっかりと休むことができます。
手前に降りる階段がありますが、そこを少し歩くと目の前がルートの分岐地点になっています。
右に行けばそのままコンクリートの1号路に戻り、京王高尾山口駅へ降りることができます。そして、左に行くとJR高尾山駅の方へ降りることができます。
てっきり1号路のようなコンクリートと思っていると、少し引き返してしまいたくなるかもしれません。登山道の整備はほとんどされていません。そのため、稲荷山コースに比べると草や木の枝をよけて歩くことが多くなります。
厄介な植物はこれです。写真をよく見ると、茎の所々に刺があるのは分かりますか。この植物が腕や衣類を引っ掻いてきます。触ってみると簡単に出血してしまったため、刺の鋭さに驚きました。このルートはストックが必要となり、目の前にある草木をストックでかき分けながら進む方法が安全と考えられます。
10分程度降りていくと、岩と土の合わさった場所が多くなっていきます。
急な角度で滑りやすくなっているため、登りルートとして利用する方が簡単かもしれません。
30分程度でコンクリートの道に出ることができます。
左上のところが今出てきた登山道の入口です。ここから下は民家を抜けて甲州街道まで降りて行きます。
甲州街道沿いに石が立っている場所が登山道入口の目印です。そこを左に曲がっていけば先ほどの場所へたどり着くことができます。この写真の向こう側へ真っ直ぐ歩くとJR八王子駅です。この反対側へ進むと京王高尾山口駅になります。ここからJR八王子駅までは徒歩15~20分程度です。
高尾山1号路はコンクリートだけの道ですが、金毘羅台ルートを合わせると自然に触れ合う道も一緒に楽しむことができます。どんな山でも自分なりのルートをつくり出すとその山への興味が深まります。まずは高尾山からやってみるのはどうでしょうか。
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