今回は平成28年11月25日です。9月(清涼)⇒10月(深秋)⇒11月(向寒)という季節の流れを見に行くことになりました。3度目の正直ということもあり、稜線から見える富士山の景色がいちばん良かったです。
11月、東京の気温は10℃以上あっても、稜線は0℃。周囲でブルブル震えながら休憩している人が多くいました。もちろんわたしもブルブル…。
今回も小菅村側からの登山です。交通手段を最短距離にしてスタート地点を計画すると、どうしてもここになってしまう癖がありますが、登山時間と翌日の疲労感を考慮すると甲州市へ回り込んだ方が損がないことを学習しました。
前回(2回目)は10月の「文化の日」にここへ来ました。1回目とは違い、登山客とお遭いすることがありました。しかし、今回(3回目)は大菩薩峠まで登山客とお遭いすることがありませんでした。大菩薩峠は登山客が各コースから集まるため賑やかな休憩スポットになります。そのため、大菩薩峠に多くの人がいても、自分が降りるコースに全く人がいないことがあります。
日本百名山の特徴はスタート地点が様々なところにあるため、合流地点が多くあります。合流地点で休憩している登山者が同じ方面から登山してきたかを決めつけられません。「もしかして〇〇県から?〇〇沢から?〇〇橋から?」大菩薩嶺も日本百名山のひとつ。安全な山として有名ですが、大菩薩峠の人数に惑わされずに時間や天気を見て、自分が計画した登山時間通りに活動することはレベルアップに繋がります。
今回の日帰りハイキングに参加して頂いた方は、大菩薩嶺の初挑戦になりました。雲取山と同じくらい長い小菅村コースを初挑戦していただきましたが、「歩きやすい」という評価がありました。このコースは「おぉぉぉ!あっ、あれがあるよ~!!」という声を上げながら、楽しそうに歩ける印象を持ちました。
上のフルコンバ分岐地点に近づくに連れて霜柱が増えてきました。平成28年11月25日になり、まだ東京の外では雪や氷の姿を見ていません。県をひとつ跨ぐだけで全く気候が違うことを体感しました。煎餅を踏むようにザクザクという音がしました。
今回は、コースの案内を細かく説明していませんので、小菅村ルートや大菩薩峠から頂上までの登山ルートを知りたい方は☝9月の大菩薩嶺☝を参考にしてください。
1回目の大菩薩嶺は、登山ルートを調べながらフルコンバ分岐点まで3時間かかりました。2回目は、登山ルートを把握していたため1時間半でここに到着。今回は2時間で到着しました。フルコンバ分岐点では、大菩薩嶺と奥多摩の眺望を楽しむことができます。この日の空は雲が少なく、フルコンバ分岐点から遠くの奥多摩も綺麗に見えました。
フルコンバ分岐点を過ぎると、岩が多くなってきます。ここに来てこの冬初めての氷や雪を見ることになりました。もう少し柔らかい雪なら躊躇なく足を前に出せますが、岩の上にこのような雪と氷があるとスムーズに足が出なくなってしまいます。
「まさか…稜線にもっと雪と氷があるのでは?」という心配がありました。3時間半で大菩薩峠に到着。ここを折り返し地点にする人も少なくありません。稜線のイメージして登っていましたが、雪や氷とは全く無縁な景色が広がっていました。しかし、寒いのなんの…。ガスバーナーの使用者が多く見受けられました。
大菩薩峠の寒さに耐えきれず、介山荘のカップラーメンを購入し、南アルプスを眺めながらがお昼休憩をとりました。登山・キャンプ専門店でガスバーナーを見ると値段が予想以上に高くて購入に迷うこともおかしくありません。そういうときは、焦らずに家に戻って水筒を探してみるのもありかもしれません。「〇JIRUSHI」「〇IGER」という有名な水筒は、他のメーカーよりも氷点下や長時間の登山条件に対して保温性が高いことが分かりました。ガスバーナーはどうしてもリュックのスペースにリスクを与えてしまいますが、そのスペースを水筒に代えることもできます。ザックの中に余裕があれば、水筒を入れて登山にチャレンジし、色んなことを学習してからガスバーナーの購入を選択するのも遅くありません。
向寒の候に登った大菩薩嶺は、富士山がいちばん綺麗に見えました。大菩薩嶺に行ったことがある方は、どの季節がいちばんよかったですか?登山をしていると、山によって冬に美しくなる山もあれば春や夏に美しくなる山もあります。隣にいる仲間も、自分とは違った季節を好んでいたり。登山の計画も、多数の人の意見を取り入れて活動するのは本当に大変なことですが、チームで登山計画を達成することは色んな社会で活躍していけるための第一ステップになるのかもしれません。
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